異業種・未経験から、キャリアを切り拓く
思い切って、業種を変えてよかった。
特別養護老人ホーム サンハート香月
生活相談員・介護支援専門員山本さん勤続15年(2026年8月回答時)

自動車部品関係の仕事から、未経験で介護の世界へ。派遣職員として岸津苑に入り、正職員、リーダー、香月の立ち上げを経験。現在は相談員とケアマネジャーを兼務する山本さんに、挑戦を重ねてきた道のりを聞きました。
取材内容をもとに抜粋・編集しています。
2026年9月掲載/所属・勤務状況は取材時点のものです。
01 未経験からの一歩
このチャンスを逃したら、一生やらないかもしれない。
以前は自動車部品関係の仕事をしていました。福祉には興味があり、子育てをしながら「手に職をつけたい」と思っていたんです。市の案内をきっかけに、家族や友人に協力してもらいながら夜間の学校へ通い、ヘルパーの資格を取りました。
震災の影響で前職の仕事が減った頃、派遣会社から岸津苑を紹介されました。「このチャンスを逃したら、たぶん一生この仕事をしない」と思い、転職を決めました。半年ほど派遣で働いた後、施設長に声をかけていただき、正職員になりました。
02 任されながら、成長する
「資格の有無ではなく、できる人に任せたい」
最初は、実習で思い描いた介護との違いに戸惑いました。それでも、できるようになるまで教えてもらい、少しずつ仕事を任されるように。利用者さんの「来てくれてよかった」「ありがとう」という言葉に、この仕事を選んで間違いではなかったと思えました。
介護福祉士を取る前にリーダーを任されたときは、資格がないから無理だと断ったんです。でも上司が「資格があるから、ちゃんとしたリーダーというわけではない」と言ってくれました。それなら挑戦してみようと思いました。
その後、介護福祉士を取得し、ユニットリーダー研修へ。ケアマネジャーの資格も取り、今は相談員と兼務しています。試験後の研修費用を支援してもらえたことも、ありがたかったですね。

03 香月で見つけた介護
一人ひとりと、もう少しゆっくり関わりたい。
2015年のサンハート香月の開設に合わせて異動しました。立ち上げは大変で、最初はユニットケアを「理想論では」と感じたことも。でも、10人という少人数だからこそ、ゆっくり関われる可能性を感じていました。
全員を同じ時間に起こすのではなく、起きてこられた方にコーヒーを出す。新聞を読みながらパンを食べる。そんな自宅に近い朝が生まれました。一対一で話す時間も増えて、最初に思い描いていた介護に近づいたと感じています。
04 やってみたいを形に
自分たちがしたい介護を、具体的に考えて提案する。
人員に余裕がある日に外出したり、午後にパンケーキを焼いたり。「この方のために、やってみたい」を形にできる可能性が、香月にはあります。
何でも自由にできるわけではなく、具体的な計画は必要です。でも、考えたうえで提案すれば「やってみたら」と背中を押してもらえる。資格だけでなく、挑戦しながらできることを増やしていける仕事だと思います。
あの頃の自分へ
介護の仕事へ踏み出す前の自分に、声をかけるなら?
「思い切って業種を変えてよかったね」